SNSで見つけた、おしゃれでセンスのある憧れのあの人。
「どんな毎日を過ごしているの?」「なにが好き?」「おしゃれの参考にしているファッションアイコンは?」など、気になるアレコレをisutaエディターがインタビュー形式で紐解いていく、「センスフルな憧れちゃん」。
第4回目の“憧れちゃん”は、アクセサリーブランド「POFU(ポフ)」を手掛けるsakiさん。アクセサリーデザイナーでありながら、個人のInstagramにはおいしそうな手作り料理の写真がいっぱい!多才なsakiさんに、大好きな料理やうつわやインテリアのこと、そして普段はあまり見ることができないファッションについて、isutaエディター・maayaが聞きました。
憧れちゃん vol. 4:アクセサリーデザイナー・sakiさん
sakiさんってどんな人?
シンプルでタイムレス・シーズンレスに使えるけれど、どこか個性が光るデザインが特徴のアクセサリーブランド「POFU」のデザイナー。「POFU」は美術大学在籍中にスタート。プライベートのInstagramでは、趣味のお料理をメインに投稿しており、“おいしそう”と“おしゃれ”を兼ね備えたプロの料理家顔負けの写真で人気を集めている。
Instagram(@saki_pofu)
料理にハマったキッカケって…?
maaya:sakiさんがインスタに投稿しているお料理、どれも本当においしそうでお腹が空いてきちゃいます…。お料理にハマったきっかけはありますか?
saki:もともと料理やお菓子作りは好きでしたが、コロナ禍で大学がリモート授業になっておうち時間が増えたタイミングで、より一層料理をすることが楽しくなったように思います。
maaya:お料理作りの“好き”なポイントが知りたいです!
saki:キャロットラペの人参の千切りとか、野菜が綺麗に切れた時が嬉しいですね(笑) あとは、お気に入りの器にどんな風に盛り付けようか、どの器を組み合わせようかなど、テーブルスタイリングを考えながら料理をするのが好きです。
お気に入りの食器はある?
maaya:食器がとてもおしゃれで気になりました。お気に入りのブランドはありますか?
saki:ありがとうございます!料理家の渡辺有子さんがディレクションされている、「FOOD FOR THOUGHT(フードフォーソート)」の器が好きです。
花リムプレートは『PaperWhite』シリーズというもので、温かみのあるアイボリーカラーが優しい印象で気に入っています。使ううちに貫入に色が入り、経年変化も楽しめるところも愛着が湧くポイントです。
あとは『MODERN CLASSIC』シリーズのカフェオレボウルも好きで、カフェラテやコーヒー、ちょっとしたフルーツを盛るときによく手に取っています。
絵柄のあるプレートも好きですが、やはり料理の色味が映える白をベースとしたシンプルな器を集めてしまうクセがあります(笑)
maaya:「FOOD FOR THOUGHT」、チェックしてみます!sakiさんみたいにおしゃれな写真を撮影したいのですが、意識していることはありますか?
saki:適度な余白を取ることと、食べている途中の食材の様子も気にかけていますね。
saki:例えば、半熟の目玉焼きにナイフを刺したときのとろっと流れ出る感じや、卵黄の色の綺麗さとか…。その一瞬しか見られない様子を狙って、カメラに収めることも多いです。
最近つくった自信作(料理)は?
maaya:「最近、これは特においしくできた!」という、自信作のお料理はありますか?
saki:おやつになってしまいますが、甘酒とお豆腐を使ったお砂糖不使用の『アイスクリーム』です!元々おやつはあまり食べないのですが、カロリーを気にせず食べられる、体にも優しい甘いものが食べたくて試作を繰り返しました。
乳製品を一切使っていないものの、とても滑らかで、濃厚なゴマの風味が感じられる満足感のあるアイスクリームだと思います。インスタにレシピも掲載しているので、ぜひみなさんにも作ってもらいたいです!ヴィーガンの方にも美味しく食べていただけると思います。
あとは、完熟ミニトマトを使った『トマトジャム』や砂糖不使用の『とうもろこしの冷製ポタージュ』も美味しくできました。
maaya:レシピも掲載してくださっているので、おいしそうと思ったお料理に挑戦できるのが嬉しいです。
お部屋づくりで意識しているポイントが知りたい!
maaya:sakiさんのお部屋も気になります!お部屋づくりで意識しているポイントはありますか?
saki:自分の部屋の一角に制作スペースを設けているので、仕事のオンオフの切り替えのためにパーテーションを設けています。少し高い買い物でしたが、優しい木の色合いと自由に形を湾曲できるところがお気に入りです。
maaya:こんなにおしゃれなパーテーションがあるんですね!お部屋で一番お気に入りの場所はどこですか?
saki:デスクが一番好きです。季節ごとの草花を花瓶に生けて飾ると、食事の時間やデスクワークの時間も気分が上がるんです。ふとした瞬間に目に入る可憐な花の美しさにほっとしたり、有機的な形からアクセサリーのインスピレーションを受けることもあります。
maaya:sakiさんがよくチェックするインテリアブランドが知りたいです!
saki:よくチェックしているのは、「CINQ(サンク)」や「D&DEPARTMENT(ディアンドデパートメント)」で、どちらも北欧の家具や雑貨を中心にセレクトされているお店です。北欧インテリアは、ぬくもりを感じる木や自然の素材が用いられていることが多くて、眺めているだけでもリラックスできる気がしますね。
基本的にシンプルなデザインなので飽きないですし、品質の良いものを長く使い続けられる点が私に合っているのかもしれません。
ファッションのこだわりを聞かせて
maaya:インスタではあまり見ることができない、ファッションのこだわりについても教えてほしいです!
saki:洋服はベージュ、アイボリー、ブラウンなどの優しい色合いが好きです。そこにポイントとして、くすみグリーンのスカーフを取り入れたり、ブルーのシャツを羽織ってみたり…。ベーシックな色合いにワンポイントで色味をプラスすることが多いですね。
maaya:スカーフの使い方もレイヤードコーデも抜群にセンスフルです…。好きなブランドも教えてください。
saki:最近は洋服やコスメ商品を買う頻度が減ってしまったのですが、「TODAYFUL(トゥデイフル)」や「M TO R(ムウトアール)」「6(ROKU)」「BEAUTY&TOUTH(ビューティ&ユース)」の洋服はチェックしています。ベーシックながらも、少し捻りの効いたデザインが感じられて好きですね。
最近買ったお気に入りのものは?
maaya:sakiさんが最近買った、お気に入りのものはありますか?
saki:「studiolab404(スタジオラボ404ドットコム)」で購入した半袖ニットです!
以前から気になっていたビンテージの古着屋さんなのですが、たまたまオンラインショップを見ていたときに、麦の模様と落ち着いた印象のブルーに一目ぼれして迷わず購入しちゃいました。
少し涼しくなった頃に着るのが楽しみなアイテムで、カジュアルにデニムパンツに合わせたり、ジャケットを羽織ったりもかわいいかなと、今から頭の中でスタイリングを組んでいます(笑)
「POFU」のインスピレーションはどこから?
maaya:ここからは、sakiさんが手掛ける「POFU」についても教えてください。ブランドとして、一番こだわっているのはどんなポイントでしょう?
saki:シンプルでタイムレス・シーズンレスに長く着用できるベーシックなアイテムに、少し「POFU」らしいデザイン性をプラスしたアイテムを提案しています。
「POFU」で使う真鍮という素材は、空気中の成分や汗、皮脂によって少しずつくすんでいく性質があります。身につけていくうちに自分に馴染んでいく、アンティークのような表情に変化していく様子も楽しんでもらえたら嬉しいなと思っています。
maaya:デザインのインスピレーションは、普段どこから得ているんでしょうか?
saki:植物など、予測のつかない形を持つ有機的なものからインスピレーションを受けることが多いです。
あとは、ジュエリー・ガラス作家のルネ・ラリックが手がけたジュエリーや工芸作品が大好きなので、展示会に足を運んだり、図録を眺めたりして時々インプットしています。
直線的で幾何学的なアール・デコ様式の建築も好きで、特に東京都庭園美術館として利用されている旧朝香宮邸の内装や装飾はとても魅力的ですね。
saki:普段インプットした表情や作品から、自分が素敵だなと感じたフォルムを汲み取って、「POFU」らしいデザインに再構築しているんだと思います。
あとはデザインは決めずに、素材を自由に切ったり、叩いたりと、触っていく中で偶然現れる形をデザインに落とし込むことも多いです。ピンと来た自分の勘を大切にしているかもしれません。
sakiさんの今後の夢を教えて
maaya:sakiさんが、これから挑戦してみたいことを教えてください!
saki:最近は箸置きやクッキー型など、食まわりの道具も制作・販売しているので、温かな時間を過ごせる生活に関わるアイテムも積極的に提案していきたいです!あとは「POFU」オリジナルのクッキー型で作ったクッキーや、焼き菓子も販売できたらいいなと思っています。
緑あふれる場所で、アトリエとアクセサリーの販売、焼き菓子や手作りお惣菜の販売を合わせた、ご近所の方に来ていただけるような小さなグローサリーストアのようなお店を持つのも、まだまだ先になると思いますが密かな夢です(笑)
「POFU」のアクセサリーはもちろん、お料理にインテリア、ファッション…すべてのものにセンスが溢れているsakiさん。いったいどんな方なんだろう…ドキドキしていましたが、とても気さくで接しやすく、質問にもとっても丁寧にお答えいただきました。終わったあとにはすっかりsakiさんの大ファンに…!
将来叶えたいとお話してくださったグローサリーストアは、聞いているだけでこちらもワクワクしてしまいました(笑)オープンしたら、いち早くお店に遊びに行きたいと思います!
byエディター・maaya