isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2023年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
頼るべきは友の声
今週のおひつじ座は、互いのケアに頼ることを許しあえるような関係性としての友情を、再確認していこうとするような星回り。
現代スコットランドの哲学者・マッキンタイアの友情論では、人間のことを孤立し自足した強い個人ではなく、傷つきやすく障碍を抱えうる動物として扱おうとしています。
自立は依存なしには成り立たないという順序を私たちははき違えてはならないし、自分が何者であるかが疑わしくなったときは、いつだって友だちの声に頼っていい。それはきわめて健全な依存なのだ、ということをマッキンタイアは繰り返し強調しているのです。
あなたもまた、自分の善について思い巡らせるためにも、積極的に友だちとの「対話」に時間を割いてみるといいでしょう。
今週のおうし座の運勢
ゆるやかな連合態へ
今週のおうし座は、個人的な生を超えて生きている“連帯”を取り戻していこうとするような星回り。
『日盛や動物園は死を見せず』(髙柳克弘)という句のごとし。死をないがしろにするということは、生そのものやその誕生を貶めることにもおのずと通じていきます。
これは言い換えれば、「死のない社会」とはそのまま「生きにくい/生みにくい社会」でもあるのだということ。そして、8月というのは一年で最も死を身近に感じやすい時期でもあるはず。
あなたもまた、この機会に死者との連帯ということを改めて感受していきたいところです。
今週のふたご座の運勢
うしなってナンボ
今週のふたご座は、この世のしがらみからほど、よく退いていこうとするような星回り。
「世間」や「普通」といった言葉を盾にして物を言う人というのは、いつの時代もマジョリティの漠然と正しい了見の真ん中に自分を置いて、世間を無視する者や知らぬふりをしている(ように見える)者をつかまえては、しつこく攻撃しようとします。
では、どうしたらこうした轟轟たる「世間」からの攻撃を逃れることができるのでしょうか。仏門に入ったり、森の奥に引っ込んで暮らしたりするのでなく、普通に暮らしていながらも、「あいつは仕方ないか」と見逃してもらえるようになるためには……と。
あなたもまた、とりあえず会いたくない人には、できるだけ会わないようにすることから始めてみるといいでしょう。
今週のかに座の運勢
だんだんうねりになっていく
今週のかに座は、人生の後先についてぐーっと思い巡らせていくような星回り。
『桃食ひしあと吹く風に身をまかす』(村越化石)という句のごとし。作者は10代でハンセン病にかかり、中年を過ぎてから全盲になるも俳句に終生打ち込み、「魂の俳人」とも呼ばれた人。
掲句は80代後半の最晩年に詠まれたものですが、不思議なくらい衰えを感じさせません。風に吹かれながら桃のゆたかな水気で潤いを取り戻したわが身の快さに、しばし目を瞑って陶然となっている。
あなたもまた、自分がいなくなった後の景色をふっと思い描いてみるべし。
今週のしし座の運勢
コント:ムーミン一家
今週のしし座は、「家族」というものの在りようや形をめぐって、ありきたりな固定観念から脱していこうとするような星回り。
フィンランドの作家・画家トーベ・ヤンソンによる『ムーミン』シリーズ。ムーミン一家は家族の形がその時々で流動的なのですが、そうして住人が増えたり減ったりすることについて、なぜどうしてなどといちいち説明もありません。
それは言い換えれば、固い絆で結ばれた安定的な関係の“ふり”をしていないどころか、不安定な大人の姿や関係の移ろいやすさがそのまま示されていた訳です。
あなたもまた、「父だ」「母だ」「子どもなのだから」などと定形的な役割に自分や相手を固定しようとするのではなく、もっと流動的な仕方で身近な人間関係を捉え直してみるといいかも知れません。
今週のおとめ座の運勢
ちょっとの塩梅
今週のおとめ座は、頭では解き明かすことのできないちょっとした神秘が、身の内からこぼれ出してくるような星回り。
『兎にも亀にも内緒冷し瓜』(星野麥丘人)という句のごとし。なぜ他でもなく「兎」と「亀」なのかもよく分からないが、こう表現されてしまうと、本当にそういう情景が展開されているように思えてくるから不思議です。
俳句というのは、決して出てこないようなちょっとした発見だったり、ちょっとしたわけのわかんなさにこそ、俳句の本質としての俳諧味が宿るものなのかも知れません。
あなたもまた、自分なりに「ちょっと」の塩梅をつかみ直していくべし。
今週のてんびん座の運勢
自分の情動くらいは
今週のてんびん座は、他者の模倣ではなく、自分が欲しているところのものに従っていこうとするような星回り。
90年代初頭に発表された社会学者・上野千鶴子の「恋愛病の時代」では、「恋愛病は近代人の病いだ」と記述されています。
一昔前には当たり前とされた「経済的に自立できない女」と「生活的に自立できない男」の相補的な「結婚」の無理や不自然がますます加速化し、崩れつつある今、私たちは再びただの「個人」として、「恋愛したい(愛されたい)」と深く渇いているだけなのでしょうか。
あなたもまた、自分は渇いているだけなのか、それとも何かを欲しているのか、改めて自問してみるといいかも知れません。
今週のさそり座の運勢
地獄めぐり
今週のさそり座は、日ごろ意識することのない迷いの本丸へと分け入っていくような星回り。
『ゴキブリはもつとゴキブリ殖やしたい』(千坂希妙)という句のごとし。
ここ数年、出生率の低下が生涯未婚率の上昇などとセットで語られる場面がとみに目立つようになってきましたが、掲句はそうした人間たちの現状とは対照的なゴキブリの生命力の旺盛さを、じつに面白く詠んでしまっている一句と言えます。
今週のあなたもまた、人間社会ないし自分が根底のところで抱えている、迷いの底へおりていこうとするでしょう。
今週のいて座の運勢
レッツじたばた
今週のいて座は、本当の意味での「新しさ」に触れていこうとするような星回り。
恋愛であれ仕事であれ、近代社会ではどんな新しいものもいずれ廃れるものとして、あるいは、いつかどこかで見たことのある光景として出会われる。
そこでは、ドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミンが「今日の人間のあり方からすれば、根本的に新しさはひとつしかない。それはつねに同じ新しさである。すなわち、死。」(『ベンヤミン・コレクションⅠ 近代の意味』)と言うように、絶対に取り返しのきかないことを除いては本当に新しいものは何もなくなっていくわけです。しかし、果たして本当にそうでしょうか?
今週は、使い古された「時」の使用に反旗を翻していきたいところです。
今週のやぎ座の運勢
自我の脱落
今週のやぎ座は、とことん自分を追っていくうちに“穴”に落ちてしまうような星回り。
『南風吹くカレーライスに海と陸』(櫂未知子)という句のごとし。飛躍をふくんだ見立ては、なんとなくやっているように見えても、わざとらしくならないように一つの句にするのは、実際には相当に難しいはず。
掲句の場合、あとに残るのはどこか爽やかな夏の空気感だけであり、そこにはさかしらな自我のようなものは何も感じられません。
今週は、さかしらな自我をどこまで消していけるかということがテーマとなっていくでしょう。
今週のみずがめ座の運勢
菩薩としてのスナフキン
今週のみずがめ座は、自由の実現を阻害する要因を振り払っていこうとするような星回り。
『ムーミン』の原作において、よくも悪くも奔放なキャラクターが垣間見えるスナフキンですが、彼が他の登場人物たちと決定的に違うところは、自分ひとりになることを恐れていないところでしょう。
人間関係がイヤなのではなく、霊感、インスピレーションを自然から受け取りたいから、あえて独りになる。スナフキンはそんな芸術家の元型的存在として描かれていたんじゃないかと思います。
今週は、ひとつそんなスナフキンをロールモデルに自身の生活パターンを見つめ直してみるといいでしょう。
今週のうお座の運勢
ゆるす
今週のうお座は、ひとつの現実としての狂気に相対していこうとするような星回り。
『少年の雨の匂ひやかぶと虫』(石寒太)という句のごとし。ここで詠まれている「雨の匂い」とは、おそらく作者が実際に接している現在の天気に起因するものであると同時に、作者の幼少時の記憶の中で永遠に降り続けているものであり、作者にとっての少年体験の本質にもなっているのではないでしょうか。
少年というのは、大人以上に自分の無力さや疎外感に敏感にならざるを得ない状態に縛られた狂気の一形態であり、掲句はそんな自分の狂気に寛大であろうとしていく試みなのかも知れません。
あなたもまた、これを避けては前に進んではいけないと思われるような、過去の亡霊を成仏させていくことがテーマとなっていきそうです。
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