SNSで見つけた、おしゃれでセンスのある憧れのあの人。
「どんな毎日を過ごしているの?」「なにが好き?」「おしゃれの参考にしているファッションアイコンは?」など、気になるアレコレをisutaエディターがインタビュー形式で紐解いていく、「センスフルな憧れちゃん」。
第3回目の“憧れちゃん”は、オランダ在住のデザイナーとして活躍されているmidoriさん。妹さんと一緒に、ポスターブランド「SPACE PAUSE(スペース ポーズ)」も手がけています。
お部屋づくりで意識しているポイントや、つい自己満足で集めちゃうもの、デザインのインスピレーションを受けているものなど、isutaエディター・maayaが教えてもらいました。
憧れちゃん vol. 3:ブランドデザイナー・midoriさん
midoriさんってどんな人?
オランダ在住のブランドデザイナー。オランダのアムステルダムにある、カフェのデザインなどを手がけている。また、ポスターブランド「SPACE PAUSE」を姉妹で展開しており、ポスターのデザインを担当。Instagramでは仕事部屋を主に投稿していて、そのセンスフルなお部屋に注目が集まっている。
Instagram(@midori.note)
お部屋づくりで意識しているポイントを教えて
maaya:Instagramに投稿されているお部屋が、とてもおしゃれだなと思いました!midoriさんがお部屋づくりで意識されているポイントを教えてください。
midori:仕事部屋なのでどこに何があるのか、すぐわかるようにしています。パソコンでいう、フォルダーにまとめる感覚です。
midori:そのフォルダーの形が、部屋の場合はお盆やポーチ、スタバのカップ…などいろいろなフォルムになっているイメージです。他の人が見ると、ごちゃごちゃしているように見えるかもしれません(笑)
maaya:少し雑多に見えるぐらいが、逆に雰囲気がある気がします。midoriさんみたいなおしゃれなお部屋を作るためにはどうすれば良いでしょう?
midori:私が実践しているのは、素敵だと思う空間と自室のいまの空間を比べて、客観的にどんな違いがあるのかを分析することです。素材や形、サイズのバランスを見て、「この組み合わせだと、こういう雰囲気が作れるんだ」みたいに自分なりに仮説を立てています。
お気に入りのお部屋の場所は?
maaya:どこを切り取ってもおしゃれなのですが、お気に入りのお部屋の場所が知りたいです!
midori:MacBookの台の下に置いている、昨年鎌倉の骨董屋で買ったお盆です。その上には、その時々で私がよく使うものをまとめていて、今はメガネやサブマウス、リップクリーム、ムヒ、メジャーなどを置いています。
maaya:お盆の和な雰囲気が、お部屋にマッチしていて素敵です!オランダのインテリアショップにも行かれますか?
midori:インドアなので、ショップに行くよりオランダのフリマアプリを使って、中古の家具や小物を買うことが多いんです(笑)
midori:テレビ台もそのひとつで、とても気に入ってます!家具はあまりブランドにこだわらず、好きな素材で検索して選んでいます。
maaya:そんな中でも、ついよく買っちゃう好きなインテリアブランドがあれば教えてください。
midori:そんなに頻繁には買えませんが、HAY(ヘイ)ですかね。テレビ台にある青い収納ボックスはHAYで買ったものです。
ファッションやインテリアに、影響を受けているもの
maaya:midoriさんが、ファッションやインテリアで影響を受けている人はいますか?
midori:人ではなく、映画が多いです!映画は小物を中心に観察しちゃいます。例えば香港映画の『花様年華(かようねんか)』だったら、フリップ時計や、エメラルド色のカップなど、小物をひとつひとつじっくり観察します。
maaya:着眼点がおもしろいですね!実際に映画から影響を受けて、購入したものはありますか?
midori:たくさんあるんですが、例えば『四月物語』で松たか子さんが履いていた白いスニーカーが素敵で、同じブランドではないですが真似して買っちゃいました。
自己満足で買っちゃうものを教えて
maaya:midoriさん的、ファッションのマイルールが知りたいです!
midori:90%は自分のライフスタイルに合うものを選んでいます。例えば、お手入れが苦手なので、シワシワになりやすい服は買いません…。あとはよく韓国料理を作って食べるので、コチュジャンが飛んでも汚れが目立たないよう、黒い服が多いです(笑)
でも残りの10%は、徹底的に自己満足で買ったりもします!
maaya:いまお話に上がった、10%をもっと聞きたいです!自己満足でつい買っちゃうものってなんでしょう?
midori:主に靴ですね。外に出ることが1週間のうち1回程度なのに、何でこんなに靴が欲しいのか自分でも良くわかりません(笑)
maaya:わかります、明確な理由も必要性もないのにコレクションしたくなるものってありますよね。靴以外だと、よく買う好きなブランドはありますか?
midori:ファッションだと「Levi’s(リーバイス)」です。 例えば、5年後も好きな形の他の色を購入することができるように、ジーンズのデザインがシステム化されているのが好きですね。
あとはスキンケアブランドだと、「The Ordinary(ジ オーディナリー)」。必要な成分を少量で選べるのが便利ですし、価格もお手ごろで使っています。
食器ブランド「Wedgwood(ウェッジウッド)」の『Edmeコレクション』は、プリーツのディテールが好きで少しずつ集めています。
最近買ったお気に入りのものは?
maaya:midoriさんが、最近買ったお気に入りものはありますか?
midori:「Aesop(イソップ)」のロールオンデオドラントです!ヴィーガンで、パッケージもかわいいんです。
汗の匂いが苦手で、以前強力な制汗剤も使ってみましたが肌が荒れてしまって…デオドラントを探しているときに見つけました。香りも好みで、目を閉じると深い深い森の奥にいるようで癒されます。
デザインのインスピレーションはどこから?
maaya:ここからは、midoriさんのお仕事についても教えてください。デザイナーさんとして活躍されている中で、日々デザインのインスピレーションはどこから受けていますか?
midori:普段、何でも文字の並びを観察しちゃいます。 例えば領収書や看板、メニューなど。なんでそのフォントを選んだのか、なんでそんな間を開けたのか…自分なりに解釈する習慣が、私がデザインをするときに役立つと思ってます。
maaya:領収書まで!midoriさんが最近、いいなと思ったデザインはなんでしょう?
midori:『逆転のトライアングル』という映画を観て、劇中に出てくるカトラリーに一目惚れしました!たくさん調べましたね。完全に同じものは見つけられなかったのですが、「Cutipol(クチポール)」に似ているコレクションがあったので、貯金して買おうと思っています。
SPACE PAUSEを始めたきっかけ
maaya:妹さんと一緒にやられている「SPACE PAUSE(スペース ポーズ)」についても、いろいろ聞かせてください。なぜポスターブランドを始められたのですか?
midori:ポスターは、自分の好みを探す便利な道具だと思います。家具やファブリックは、軽い気持ちで試すにはサイズも価格も負担が大きいですが、ポスターならほんの少しのスペースがあれば飾ることができます。 自分の好みがより鮮明になった時に、他のポスターに変えるのも簡単ですしね。
maaya:midoriさんはポスターのデザインを主に担当されているそうですが、購入してくれた方にはどんな風にポスターを飾ってほしいですか?
midori:購入した方が、フレームに入れても、そのまま壁に貼っても、どっちでも成立するようにバランスを取ってデザインすることを意識してます。
心地良いと思う形は人それぞれですが、「SPACE PAUSE」のポスターが休める空間を自分らしく作る、ひとつの道具になれたらいいなと思ってます。
これからやってみたいことって?
maaya:midoriさんがこれから挑戦したいことはありますか?
midori:分野や年齢に関係なく、仕事を頑張ってる方と一緒に何かをすることが楽しいと最近気づいたので、いろいろな方と働いてみたいです。
midori:今年の5月にも、ジュエリーブランド「AIKON(アイコン)」のあいさんと一緒にポップアップをさせていただいて、たくさん学ぶことがありました。
あとは、8月に妹が初めてオランダに遊びに来るので、オランダ旅行を楽しみたいです。オランダの芸術家の家、リサイクルショップ、クラシックな劇場など、この機会にたくさん歩き回ろうと思っています!
インスタにアップされているお部屋がセンスに溢れている、オランダ在住のデザイナーさん。その肩書だけで一体どんな方なのか、とても気になる存在でした。お話してみると、ご自身のことを多角的な視点からよく見られていて、自分にとって何が心地よいのか本当によくわかっていらっしゃる方だな~と感じました。そして、着眼点がとってもセンスフル!
クールで大人っぽい、けれどお話してみると、「コチュジャンで服が汚れるのが嫌だから黒い服を選びがち」など、おちゃめな一面もあって、とても魅力的な方でした。私もmidoriさんのような、素敵な仕事部屋にするのが今年下半期の目標です!
byエディター・maaya