気温が下がり、肌寒い日も増えてきましたね。そんな日には、おうちでぬくぬくしながら読書を楽しむのもいいかも。
今回は読書の秋に読みたい、ほのぼのとしたエッセイ本を3冊ご紹介します。
どれもやさしい文章で気軽に読めるものだから、普段あまり本を読まない人にもおすすめ。ぜひ手に取ってみてくださいね!
阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし / 阿佐ヶ谷姉妹
「時にいざこざもあるけれど、おおむね楽しく自由に、のんびり暮らしております~」 40代・独身・女芸人である妙齢2人の地味おもしろい同居エッセイ+書き下ろし恋愛小説も収録。 (幻冬舎公式サイトより)
ピンクの衣装に身を包み、独特な世界観のお笑いを展開する「阿佐ヶ谷姉妹」。本著は、姉担当の渡辺江里子さんと妹担当の木村美穂さんの2人による、日々の暮らしをつづったエッセイです。
数年前に公開された2人のモーニングルーティン動画も、記憶に新しいところ。「もう少し阿佐ヶ谷姉妹の日常を見てみたい」と思った方も、多いのではないでしょうか?
そんな気になる2人の生活を垣間見ることができるのが、このエッセイ。2021年11月には、NHKでドラマ化もされた人気作品です。
エッセイでつづられているのは、暮らしの中で起こるささいな出来事や、40代という年齢だからこそ感じること、そしてお互いに対する想い。
たとえば、「エッセイとカレー」ではエッセイが書けないと悩む、えりさんの心情が描かれています。「自分が情けない」と落ち込むえりさんですが、家に帰るとみほさんがカレーを作ってくれていて…。
笑えて、不思議で、心温まる素敵なエッセイは、秋の夜長にもぴったりですよ。
マダム小林の優雅な生活 / 小林聡美
結婚生活も3年目に突入したマダム小林。家事全般をひきうけながらも、一歩外に出れば女優という職業婦人である、そんなマダム小林の日常は、慎ましやかだけど、なぜだか笑える事件続出!(幻冬舎公式サイトより)
ドラマや映画、CMでその姿を見ることも多い、俳優の小林聡美さん。実は、10冊以上ものエッセイ本を出版しています。
『マダム小林の優雅な生活』は、2001年に発売されたエッセイ。
タイトルを読むと、おしとやかで優雅な暮らしを送っているのでは…と予想しますが、“クスッと笑える”日常の出来事が収録されていますよ。
「趣味の園芸」の章でつづられているのは、ベランダで植物を育て始めた小林さんの、とある一コマ。かわいいお花を楽しく育てているのかと思いきや、どうやら虫との仁義なき戦いがあったようで…。
思わず笑ってしまう面白エピソードがたくさん入っているので、電車やカフェなど、外で読むときには要注意です!
わたしのマトカ / 片桐はいり
映画の撮影で一カ月滞在した、フィンランド。森と湖の美しい国で出会ったのは、薔薇色の頬をした、シャイだけど温かい人たちだったーー。旅好きな俳優が綴る、笑えて、ジンとくる名エッセイ。(幻冬舎公式サイトより)
『わたしのマトカ』は、片桐はいりさんが執筆したエッセイ。先ほど紹介した『マダム小林の優雅な生活』の著者である小林聡美さんと片桐さんは、映画『かもめ食堂』で共演しています。
映画の舞台・フィンランドでの撮影滞在中に経験した、外国人との交流や慣れない食の味など、ユーモアたっぷりにつづられていますよ。
海外での生活は、うまくいかないことも多いはず。ましてや映画が公開されたのは2006年で、今のようにスマホですぐ調べものをすることも叶わなかった時代です。
その中で片桐さんは、地元の人との交流を通して、知らない食材を買ったり、料理をしたり、乗り物で移動したり…どんどんとフィンランドを開拓していきます。
そんな風に少しずつ自分の世界を広げていく片桐さんのエピソードに、自然と勇気がもらえますよ。
どれから読んでみる?
気になるエッセイ本はありましたか?外に出るのが億劫な肌寒い日には、温かい飲み物を用意してとことん読書にふけりましょ。
読み終わったときには、きっと温かい気持ちになれるはず。
\ 紹介したエッセイ本はこちら /
阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし / 阿佐ヶ谷姉妹
マダム小林の優雅な生活 / 小林聡美
わたしのマトカ / 片桐はいり