ここ数年、おうち時間が増えたことで料理やお菓子作りに熱中し、“うつわ”にこだわる人も増えたのでは。食卓を彩るグラスやプレートなど、お気に入りのものを取り入れるだけで、なんだか気分が上がりますよね。
現在、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムでは、「イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき」が開催中。
フィンランドを代表するライフスタイルブランド「Iittala(イッタラ)」に焦点を当て、140年もの歴史を紹介しています。展示を見たあとは、素敵なうつわが欲しくなっちゃうこと間違いなしですよ。
「イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき」が9月17日に開幕
9月17日(土)に開幕した、「イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき」。日本で初めてとなる、イッタラの大規模巡回展です。
1881年に、フィンランド南部のイッタラ村からブランドがスタート。美しさと機能性を提供するプロダクトは、フィンランドのみならず世界で注目を集め、140年もの長いあいだ愛されてきました。
本展は、フィンランド・デザイン・ミュージアムが2021年に開催した展覧会に新たな要素を加え、再構成したもの。
イッタラが大切にしているものづくりの哲学や職人の技術、そして日本との関係が、展示物や映像を通して紹介されています。
職人たちが作り上げるガラスの美しさに魅了されちゃいそう
会場に入って、1番最初に飛び込んできたのはこの風景。うねうねとした曲線が特徴的な、ブランドを代表する「アアルト ベース」などが展示されています。
色とりどりのベースがかわいらしくて、一つひとつじっくり眺めていたい気分…。
ユニークな形は扱いが難しそうに見えますが、テクニックなしでお花を美しく魅せられるのが、このベースの特徴なんです。しなやかな曲線によって動きが生まれ、数本活けるだけでもおしゃれに見える不思議。
昔は木枠を使って、この有機的なフォルムを作り出していたそうですよ。
このスペースと最後の展示部分は撮影可能となっているので、ぜひ記念に写真に収めてくださいね。
フィンランドの自然を思わせるプロダクトの数々
イッタラ展は、「History」(イッタラ140年の歴史)、「Philosophy」(イッタラの哲学)、「Designers」(イッタラのデザイナーたち)、「Iittala and Japan」(イッタラと日本)の4章から成り立っています。
貴重なスケッチや数々の名作を生み出したデザイナーの思想、そして職人の製造過程を詳しく知ることができますよ。
会場に展示されている作品は、なんと450点以上!シンプルで使いやすいティーマの食器や、生き生きとした表情が魅力のバードまで、数多く紹介されています。
イッタラのプロダクトは、自然をモチーフにしたものも豊富。氷が溶ける様子からインスピレーションを受けた「ウルティマ ツーレ」や、キノコのあんずたけをモチーフにした「カンタレリ」などは、ガラスによって情景が表現されているんです。
写真を見比べると、その再現度の高さに驚き…。イッタラのデザインは、フィンランドならではの豊かな自然の風景につながっているんですね。
ちなみに、音声ガイド(税込650円)を務めているのは俳優の小関裕太さん。実際にフィンランドを訪れたことがあるそうで、そのエピソードも聞くことができますよ。
展示を見終わる頃には、イッタラの魅力に存分にハマっているはず。グッズ売り場では食器類も販売されているので、気になった人は手に取ってみてくださいね。
会場以外のコンテンツも楽しめるよ
会場を出たあとは、Bunkamura1階のフラワーショップ「エルベ・シャトラン」に足を運んでみて。ここでは、「アアルト ベース」を使ったディスプレイを見ることができます。
展覧会限定のアアルト ベース「クリア1937」は、1937年の発売当時の色を復刻したもの。特別な刻印が入った、ファンにはたまらないアイテムなんです。
また1階の受付横には、「カステヘルミ」のキャンドルを使用した巨大タワーが登場!325個ものキャンドルで彩られた光は、とっても鮮やかで幻想的ですよね。
他にもレストランにはコラボメニューが登場するなど、展示のみならずBunkamura全体で、イッタラにまつわるさまざまなコンテンツを楽しめます。
イッタラの魅力にますますハマりそう
北欧好きの人も、うつわ好きの人も、きっとイッタラの魅力にハマるはず。「イッタラ表参道ストア&カフェ」と連携したお得な特典もあるので、ぜひ両方に足を運んでみてくださいね。
お出かけの際は、感染対策をお忘れなく。
イッタラ展 フィンランドガラスのきらめき
会期:9月17日(土)〜11月10日(木)※9月27日(火)は休館
会場:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura ザ・ミュージアム
開館時間:10:00〜18:00 毎週⾦・⼟曜⽇は21:00まで(⼊館は各閉館時間の30分前まで)
入館料:一般1700円 大学・高校生1000円(当日)
公式サイト:https://www.bunkamura.co.jp