isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
天に応ずる
今週のおひつじ座は、がむしゃらに頑張るより、流れを自然に受け止めていくような星回り。
『秋風のふくままろくろ廻るまま』(川喜田半泥子)という句のごとし。作者は「昭和の光悦」などとも称された陶芸家でもあった人で、掲句はその生き方、陶芸のあり方を端的に示したもの。
秋風はともかく、ろくろは自分で廻しているはずではと、普通なら考えてしまうところですが、そこには「我」というものがないのかも知れません。つまり、ろくろも自分が巧みに「廻す」のではなく、あくまで「廻るまま」に従うものなのだと。
あなたもまた、賢く判断し“みずから”行動していくことよりも、“おのずから”自分を突き動かしてくれる流れのようなものに身を任せていくべし。
今週のおうし座の運勢
装飾のための装飾ではなく
今週のおうし座は、イイネやフォロワーの数よりも大切な自分なりの価値の感覚を、ますます研ぎ澄ましていくような星回り。
フランス南東部出身の農夫の息子で、さまざまな仕事を経て30歳で郵便配達夫となったシュヴァルは、43歳になったある日、配達中に石につまづき、気になってその石を掘り出したのだそうです。
そうして石を集めるようになった彼は、やがて拾い集めた石で宮殿を建て始め、誰からも手伝ってもらわず、周囲から狂人扱いされつつも、33年間にわたって夢想の宮殿を作り続けたのだとか。
あなたもまた、他の誰が認めずとも自分にとって大切に感じられる価値を積み上げていくことが大事なのだと、改めて思い当たっていくことでしょう。
今週のふたご座の運勢
甘さと冴えと潔さ
今週のふたご座は、甘さと浅さとを混同せず、きちんと区別していこうとするような星回り。
『秋暑き汽車に必死の子守唄』(中村汀女)という句のごとし。
作者の句は、対象へのやさしさや情が出ている句が多いのですが、同時に精神の冴えや張りもあって、それが作品を支えていることも見て取れるはず。
あなたもまた、自身のアウトプットに感傷や甘さを含ませることへの抵抗を解除してみるべし。
今週のかに座の運勢
黙って座っとけ
今週のかに座は、ただただともに偶然を待ち受けていこうとするような星回り。
自殺の名所で亡くなる人は、直前まで現場を何度も歩きまわる場合があるそうですが、おそらく心を決めるために歩いているのか、断念するために歩いているのか、自分でも分からないのではないでしょう。
そして、その根底において、偶然というかたちで生きる理由がやってくることを、どこかで求めているのかも知れません。
あなたもまた、たとえ強い要請に直面したとしても、ひとりブツブツとつぶやく程度にとどめておくべし。
今週のしし座の運勢
もはや人間じゃない
今週のしし座は、どこか悲しい眼で遠い未来から現在を見返していくような星回り。
『十万年のちを思へばただ月光』(正木ゆう子)という句のごとし。もし文明の灯りが燃え尽きたとしても、月は依然としてこうこうと地球を照らし続け、あらゆる生命の生長と出産を促すリズムを刻み続けるはず。
仏教において、月光が仏の智慧の比喩とされ、菩薩の青白いまなざしのメタファーとされたのも、「十万年のちを思」うような視点に立てば、ごく自然なことなのかも知れません。
あなたもまた、自分個人の人生を超えて、現に関わっている世界の未来をしっかりと見据えていくべし。
今週のおとめ座の運勢
揺れ動き、変わりつつある場所としてのわたし
今週のおとめ座は、「強い意志」などとは異なる形で、自分なりの責任を引き受け直していこうとするような星回り。
ダルク(薬物依存症からの回復支援施設)をはじめとした依存症の自助グループのなかで採用されている、「AA12のステップ」と呼ばれるプログラムがあります。
人は自分なりの意志をもって能動的に人生をコントロールしていくべきだし、そうすることが人としての正しい在り方であるという呪縛から降りていくことが回復と社会復帰への入り口であるのだという認識と自覚が促されている訳です。
あなたもまた、まずは「100%の能動的な状態」などといった非現実的な理想形を放棄するところから、自身の在り様を見つめ直してみるべし。
今週のてんびん座の運勢
垂直的な時間の営み
今週のてんびん座は、そっと密やかに精神を耕していこうとするような星回り。
『灰皿を持ちて夜長に加わりぬ』(後藤比奈央)という句のごとし。掲句は、ともすると持て余しがちな秋の夜長の、作者なりの味わい方を端的に示しているのでしょう。
洗った灰皿を手にして書斎に向かうことは、彼にとって夜の静かな時間を豊かさへと変えていくための儀式であり、そのふるまいこそが書斎を神殿へと変える大切な鍵なのです。
あなたもまた、たえず生成変化しているこの世の時間の流れから一寸だけ抜け出た先にある“孤独のひととき”を確保していくべし。
今週のさそり座の運勢
書をすて靴をぬごう
今週のさそり座は、当たり前の、息苦しい意味連関からいったん解き放たれていこうとするような星回り。
最近、ネットではAIによる自動イラスト生成サービスの話題で賑わっていますが、たとえば「あの世っぽい風景」などは、本物にどの程度近いのかを確かめようのない類いというのが出てきてしまう訳です。
「あの世っぽい風景」には2つの典型的なパターンというものがあって、ひとつはどこか神秘性を感じさせるもの。もうひとつが、それとは真逆の、異様に鮮明でシャープに映る光景です。おそらく、あの世というのがこの世の人間であることから解き放たれなければ決して見えてこない世界としてあるからなのでしょう。
あなたもまた、どこかで自身の内なる風景が、つかの間の「あの世」へと変貌していくことがあるかも知れません。
今週のいて座の運勢
“逃げ場のなさ”の解消
今週のいて座は、真摯で純粋な関わりあいにこそ重きを置いていこうとするような星回り。
『客われをじつと見る猫秋の宵』(八木絵馬)という句のごとし。
オンライン上のコミュニケーションやSNSの発達を通じて「見られる」ことは、ますます値踏みや消費に直結し、暴力性を伴うようになりましたが、掲句の猫に向けられたまなざしにはきっと、見られることにつきものの傷つきや、自分の価値が目減りするような嫌な感じがまるでなかったのではないでしょうか。
あなたもまた、日ごろから交わしているまなざしの応酬において、いかに暴力性から遠ざかっていけるかがテーマとなっていきそうです。
今週のやぎ座の運勢
ありうべき未来に戻るために
今週のやぎ座は、ピンとくる道具をきちんと選んで、自分を未来へと引き出し、のびやかに打ち出していこうとするような星回り。
日ごろからここぞという重要な目標や指針を掲げるときには、半紙に墨で書いてみることをおすすめしていますが、その際にもっとも鍵となるのは筆、墨、硯などの道具選びです。
特に筆に関しては、おなかや腰に“響く”もの、自然にスッと背筋が伸びるものを選んでいくこと。要は手先だけでなく、身体とつながって、ますます全身をのびやかにしてくれるような感じがするかどうかがポイントなる訳です。
あなたもまた、自分なりの美学や流儀をていねいに見つめ直してみるべし。
今週のみずがめ座の運勢
ワーズワース的転回
今週のみずがめ座は、水の中にポッカリと浮いていくような星回り。
『爽やかやからだにかすかなる浮力』(日下野由季)という句のごとし。澄んだ秋の大気の心地よさを感じて、それを詠うことから出発しつつも、それだけに終わらず、「からだ」を伴ってこの地球上に在ることの不可思議さに開かれていった一句。
大気のなかで暮らすとは、そうした流動体の機能に参与することに他ならず、それこそが生物が存在する上での最も基本的な性質なのだとも言えるかもしれません。
あなたもまた、ごくごくシンプルな営為を通して、「在る」とか「生きる」ことの位置づけを捉え直していきたいところです。
今週のうお座の運勢
なかなかヒットは出ないけれど
今週のうお座は、なるべく遠くのことを考えて、“ありえない”ことをしでかす準備をしていくような星回り。
池澤夏樹の中編小説『スティル・ライフ』の一節のごとし。静かなバーで酒を飲み、星の話をしている男がいる。見かけは平凡で目立った特徴もないが、じつは勤務先の会社から巨額の公金を横領して逃亡中の男である。
物語が終わる頃には、横領した金にまったく手をつけないどころか、利子までつけて金を返し、再び姿をくらませるという一連の“ありえない”行動をとる人物の頭の中をあらかじめ見せておくことで、読者にリアリティを感じさせる工夫だったのかも知れないという考えがよぎる。
あなたもまた、グラスを前にチェレンコフ光を待っていくぐらいのつもりで過ごしていくべし。
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