isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
どんぐりころころ
今週のおひつじ座は、自身のアイデンティティーを見知らぬ人の夢によって決めてしまうような星回り。
名門ブルーノート・ニューヨークに、日本人ヴォーカリストとして初めて出演したヴォーカリストの鈴木重子さん。彼女は東大卒の秀才としても知られ、少女時代は勉強に明け暮れる日々だったのだそうです。
彼女は「今後の抱負を考えるより、その日のこと、今この瞬間のことを大事にする生き方」を体得したそうですが、これはアリとキリギリスの寓話のキリギリスのようなその日暮らし的な刹那主義と一見すると似ているものの、実際にはまったく異なります。
あなたもまた、この瞬間、瞬間を大切に生きていくなかで、自然に自分のところにやってくるものを受け止めていくべし。
今週のおうし座の運勢
大局観をつちかう
今週のおうし座は、天上的なまなざしに自分を重ねていこうとするような星回り。
『月天心夜は沈んでゆきにけり』(今井肖子)という句のごとし。おそらく作者は、煌々と光り輝きながら、安心して眠る人びとを静かに見つめる良夜のお月様にどこか神々しいものを感じたのでしょう。
ここには、余計な小細工だとか自己アピールのようなものは必要ないのです。
あなたにもまた、自身のまなざしから余計なものがすっかり洗い流されて、スーッと天高くのぼっていくような瞬間が訪れていくかも知れません。
今週のふたご座の運勢
どっちつかずのコウモリ
今週のふたご座は、低くて弱くて頼りない立脚点に踏みとどまっていこうとするような星回り。
社会学者の岸政彦は『断片的なものの社会学』のなかで、ある集団のことを一般化し、全体化するのはひとつの暴力だという。自分では正義だと思っていても、受けとる相手によっては暴力となるような言説がかくも量産されているのが日本社会の現状な訳です。
「そもそも自分自身というものが、ほんとうにくだらない、何も特別な価値などないようなものであることを、これまでの人生のなかで嫌というほど思い知っている」
あなたもまた、複雑な世界をわかりやすくまとめたり、矛盾した考えを簡単に捨てたり、答えのない問いに焦って正解を出すことなく、いつまでも考え続けていくべし。
今週のかに座の運勢
一回お休み
今週のかに座は、休むべくして休んでいくような星回り。
『萩に雨こんな日もなければ困る』(中原道夫)という句のごとし。ともすると慌ただしく年月を早送りしがちな現代人には、いやそもそも人間が人間らしく一生を送るには、「こんな日もなければ困る」のです。
そんな冒頭の歯切れのいい前五とは対照的な、句またがりで綴られた独白には、思わずうなずく人も多いのではないでしょうか。
あなたもまた、前のめりに進むばかりではなく、たまには立ち止まったり、後ろをふりかえったりする時間をゆっくり確保してみるべし。
今週のしし座の運勢
切断を繰り返してどうする
今週のしし座は、なんとなく分かっていながら実行していた「意志すること」の弊害を、改めて受け止めていこうとするような星回り。
哲学者のハイデッガーは、「意志」という概念に対する批判的な指摘を3つしています。まずは「意志することは始まりであろうとすることである」ということ、そして「意志することは忘れようとすることである」、第三の指摘に至っては「意志することは憎むことである」と言ってしまう。
「意志」とはこうした過去を憎み、過去へ復讐せんとする気持ちの裏返しとしての「過去の切断」に他ならず、ハイデッガーはそれとは別に、現在・過去・未来を自分で引き受けることを「覚悟」と呼んでいきます。
あなたもまた、どうしたら「意志」ではなく「覚悟」を発動していけるかどうかということが問われていくでしょう。
今週のおとめ座の運勢
神秘は目の前に
今週のおとめ座は、おのれのまなざしを冷ややかな青い月光と同一化していくような星回り。
『月光が釘ざらざらと吐き出しぬ』(八田木枯)という句のごとし。
自由自在な幻想で一時的にであれ身体性から解き放たれてありながらも、こうして実存的な不快や不安を無視することなくジッと見つめ続ける冷徹さこそが、おそらく掲句のなまなましい描写を後ろ支えしているのでしょう。
あなたもまた、いつも以上に自身の内面を生々しく捉え、表現していくことができるはず。
今週のてんびん座の運勢
出せるものは出していこう
今週のてんびん座は、これまでなんとなく受動的にさせられていたことを、どうにか主体化していこうとするような星回り。
「見られる芸能」から「見せる芸能」への大きな転換点の一つが、能を集大成した世阿弥だったのではないでしょうか。
世阿弥は「能舞台」という装置を発明することで、舞台の上で芸能者が舞い、それを下にいる観客たちに「見せる」という関係へと逆転させてしまった訳です。
あなたもまた、おだてられていい気になったり軽視されてカッとなったりするのとは逆の動きしていくことで、つとめて老獪(ろうかい)に立ち回っていくべし。
今週のさそり座の運勢
沈黙の花
今週のさそり座は、目に見えない花が静かに開いていくような星回り。
『みづうみの芯の動かぬ良夜かな』(岡田一実)という句のごとし。静まりかえっている湖を前にした作者の胸の内を想像してみれば、確かにそこに何か沈黙に徹する深い叡智のようなものがあるように感じられてくるのも不思議ではないはず。
そして、深い沈黙やぐっと息を溜めこむ瞬間をもたない存在者というのは、湖であれ人間であれ、すっかり「芯」を失っている状態にあるのだとも言えます。
あなたもまた、沈黙や動きの停止をたっぷりと取り入れていくことで、本来の調子を取り戻していくべし。
今週のいて座の運勢
揺らがずに何かを作り続けること
今週のいて座は、インディペンデントを増やすための仕組みづくりに与していこうとするような星回り。
大人になって改めて『ソクラテスの弁明』を読むと痛感するんですが、ソクラテスってのはめちゃくちゃ“ええかっこしい”なんですよね。別に死ななくてもすんだところを、挑発的なことばかり言ってみずから死ににいった老人なんです。
弟子であったプラトンが偉かったのは、ソクラテスが殺されないような世界を作らなきゃってことで、そこから戦略を変えて頑張り続けたこと。
あなたもまた、かっこつける美学ではなく、かっこ悪くても地味にやるってことをどこまで意識的に選んでいけるかということが問われていくでしょう。
今週のやぎ座の運勢
平凡さを噛みしめる
今週のやぎ座は、さりげない偶然や余白が胸の内に吹き込んでくるような星回り。
『鰯雲ある日の海豚調教師』(四條五郎)という句のごとし。
ふと見せるイルカのあどけない振る舞いに、仕事の範囲外で現われた飼育員の何気ない愛情。そんな余人を交えぬ瞬間にたまたま居合わせた作者は、きっと微笑を浮かべていっとき佇んだあと、静かに立ち去っていったに違いありません。
あなたもまた、なんの裏も意図もないところで交わされるちょっとしたコミュニケーションに心救われていくことでしょう。
今週のみずがめ座の運勢
深い呼吸が戻ってくる感覚
今週のみずがめ座は、精神がこれまでと異なる方向へ不意に向きを変えられていくような星回り。
フラナリー・オコナーの短編『パーカーの背中』は、頭の鈍い貧乏白人で身体の前面にびっしりと入れ墨を彫りこんでいるパーカーが、背中にキリストの入れ墨を入れる話。
ある一人の人間がすっかり変わってしまう原因というのは、パーカー少年もそうであったように、意外とほんの些細なきっかけであることの方が多いのかもしれません。
あなたもまた、後から振り返れば分岐点となるような新たな実感が不意に湧いてきやすいタイミングと言えるでしょう。
今週のうお座の運勢
夢の再来
今週のうお座は、持っている力のすべてを総動員していこうとするような星回り。
『霧吸うて来し唇を汝に与ふ』(有澤榠樝)という句のごとし。秋の霧に包まれ、外出するにも気が重く、どこか世間からの切り離され、孤立してしまったかのような気分でいるとき、もしこうした「唇」を相まみえれば、ほとんどそれは世界の中心のように感じられるはず。
そのことを作者自身もよく分かった上で、ここぞとばかりに相手に自分のすべてを与えようとするのは、うお座特有の強い一体化願望のあらわれなのだとも言えるかも知れません。
あなたもまた、全身全霊を注ぎこんでいく先を見つけていくべし。
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