isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
驚きのなかに立つ
今週のおひつじ座は、畳みかけるような問いが吹き抜けていくような星回り。
『風、風、風、なんにも信じない自分があった』(古家榧夫)という句のごとし。最初の畳みかけるような「風」の連なりによって、あらゆる「風」の在りようが想定されていきます。
風は興奮し、落胆する。叫び、哀訴する。そしてその結果、「なんにも信じない自分」がポツリと残されていることに不意に気が付いたりするのです。
あなたもまた、おおいに精神が揺さぶられるような問いかけに積極的に身をさらしていくべし。
今週のおうし座の運勢
まっすぐに相手を見ない
今週のおうし座は、「話せばわかる」という幻想を捨てていこうとするような星回り。
FBI行動科学課の主任プロファイラーとして数々の事件の解決した人物として、またハヤカワから1994年に刊行された『FBI心理捜査官』の著者として、日本でも一気に名を知られるようになったロバート・K・レスラー。
彼はだいぶ変わった人物だったようで、自分の感情を乗せて人と付き合わないということが、突出してできる人だったと言われています。
あなたもまた、どこか抽象画を見るような感覚で人と付き合ってみるといいでしょう。
今週のふたご座の運勢
ふよふよ揺れる
今週のふたご座は、これまでとは別の在り様へとシフトしていくような星回り。
『団扇(うちは)持ちてたそがれ顔の庵主かな』(長谷川零余子)という句のごとし。「たそがれ顔の庵主」は、半ば夕闇に溶けかかってその本来の個別性を失っており、代わりに別の生命がそこに息づき始めているのだとも言えます。
特定のsomebodyから、匿名のanybodyへ。そのきっかけは、「たそがれ」という時の移ろいに抗する訳でもなく、積極的に身入れしようとするのでもない、自然な受容性にこそあったのではないでしょうか。
あなたもまた、そうしたニュートラルな受容性を発揮していくことができるかどうかが問われていくはずです。
今週のかに座の運勢
大地に還るべく
今週のかに座は、どす黒い泥の中からこそ白く美しい花が咲くという教えに、立ち返っていくような星回り。
腐敗していく自分のセルフポートレートを撮り続けていた、「前衛の女王」とも呼ばれるシンディー・シャーマン。恐怖、病、死といったネガティブな観念を、自己像の解体過程と見事に結びつけていきました。
シャーマンのセルフポートレイトは、権力関係においていかに人間の不愉快な側面が排除され、作品の評価が歪んでしまうかということをえぐり出しているのだとも言えます。
あなたもまた、「見る/見られる」関係のなかで夢見られたユートピアから泥にまみれたリアルへとまなざしを引き戻していくべし。
今週のしし座の運勢
確かさを与えてくれるもの
今週のしし座は、みずからの言動を駆動させる原動力に繋がり直していくような星回り。
『蝉しぐれ届かぬ眼窩の奥の奥』(宇多喜代子)は、前書きに「写真集『被爆』五句」と記されたうちの一句。
「眼窩の奥の奥」とはおそらく現在とは断絶した過去にのみ生きている死者であり、その中にはその後訪れた平和を知ることなく、いまだ戦時のただ中にある者も含まれていたのではないでしょうか。
あなたもまた、自分が感動したり、思わず突き動かされてしまうその背景の部分に、改めて思いを馳せてみるといいでしょう。
今週のおとめ座の運勢
夢を継ぐ
今週のおとめ座は、土地の見る夢と接続していこうとするような星回り。
宗教学者の中沢新一は、代田橋について綴った短い文章のなかで「自分の身体が健康だった頃の記憶をなくしていないで、その記憶を頼りに夢を見ながら、現実を乗り越えようとしているようにさえ見える」という理由から、この町を「けなげな町」と評しました。
参道はまっぷたつにぶち切られてしまったものの、毎年行われる神社の例祭ではその参道を一時的に復活させることで、近代の開発のもたらした傷や断絶を修復し続けているのです。
あなたもまた、そうした「けなげさ」や「やさしさ」をできるだけ取り戻していきたいところ。
今週のてんびん座の運勢
共同体的な制作へ
今週のてんびん座は、精神を研ぎ澄ませて応えるべき波長や声に応えていこうとするような星回り。
『水音と虫の音と我が心音と』(西村和子)という句のごとし。「音」という字が三度も使われていますが、すべて異なる読み方がされるようになっており、作者によってはっきりと聞き分けられていることを示しています。
祈りとは、単なる願いや望みとは違って、その実現に際して、みずからその代償を負いたいという意志の現れ。その意味で、掲句もまた一つの祈りの声なのだと言えるでしょう。
あなたもまた、自分の心音と重ねるべき「おと」や「ねいろ」をみずからの意志で選り分けていくべし。
今週のさそり座の運勢
息の転換の道
今週のさそり座は、価値ある特別さを安易な“分かりやすさ”で塗り潰してしまわないよう、注意して扱っていくような星回り。
生の喪失と痛みを秘めたパウル・ツェランの詩には、しばしば硬質な隠喩が登場してきます。日常と硬く対立したところで構築された隠喩やその訳語は、この国の詩と柔らかさとのうんざりするような低調な同一視とも一線を画していることがわかるはず。
異なる体験の質によって書かれたことばを、無理やり手馴れた日本語の言語世界の範囲内に押し込めようとすれば、その本来の魅力や詩としての真正さは失われてしまうでしょう。
あなたもまた、ことばの軽々しく、まずしい使用に反旗をひるがえしていくべし。
今週のいて座の運勢
社会を抜けた先にあるもの
今週のいて座は、「社会」の外側に「世界」が広がっているということに改めてハッとさせられるような星回り。
『平日の浜辺秋の来てゐたり』(矢口晃)という句のごとし。
この句は「社会」の内部での生きづらさに押し出されてしまった挙句、「もうおわった」と不安と抑うつですっかり身の回りの色を失ってしまっていた者のもとに、さざ波のように鮮やかな景色が打ち寄せ、生き返ったときの情景とも言えるのではないでしょうか。
あなたもまた、社会の覆いを突き抜けたところにある生きた実感をあずかり受けていきたいところです。
今週のやぎ座の運勢
退屈の効用
今週のやぎ座は、夢を大きく膨らませていく時間をきちんと確保していこうとするような星回り。
かつて澁澤龍彦は『快楽主義の哲学』というエッセイのなかで、「死の克服と同じくらいむつかしいのが、退屈の克服だ。(…)平凡な時間の連続のなかに、キラッと光るような瞬間がある。こいつを大事にしなければならない」と書いていました。
焦って早く花火を打ち上げようとするのではなく、「静かな、あいまいな、薄ぼんやりとした」沼にはまって、あれがしたいこれがしたいと自分を駆り立てる夢を大きく膨らませることが、打ち上げのためのエネルギーとなっていくのではないでしょうか。
あなたもまた、そう遠くないうちにやってくる快楽的瞬間を見据えて、あえて薄ぼんやりと過ごすこともよしとするべし。
今週のみずがめ座の運勢
体感と予感
今週のみずがめ座は、みずからの色眼鏡をひょいと外していこうとするような星回り。
『遠くまで行く秋風とすこし行く』(矢島渚男)という句のごとし。無常の移ろいをもたらす秋風を完全に受け入れ、それに乗って行動していくほどの度量はちっぽけな人間には持ちえないけれど、すこし行動を共にしていくことならできるかも知れない。
世上に吹く秋風とは、さまざまな意味でとかく思い込みや視野の狭さに陥りがちな人間の意識を醒ましてくれる神の恩恵のひとつなのだとも言えます。
あなたもまた、さわやかな秋風と自分なりの歩幅で行動を共にしてみるといいでしょう。
今週のうお座の運勢
開店休業シャットダウン
今週のうお座は、これまで幾度となく繰り返してきた逃れ得ない行動パターンを、どかしていこうとするような星回り。
かつて「伝説のセラピスト」と呼ばれた、吉福伸逸。「統合失調症の人と対するときの、自分をごまかさない真剣勝負な感じ。そこに、武術をやってるときの本気度、音楽をやってるときと同じ質の高さ」を自然と発揮できるという、特異な対人姿勢の持ち主だったそうです。
彼の主催したワークショップも吉福の自由で、即興的で、ダイナミックな対人姿勢を疑似的に体験することで、「頭の中がシャッフルされるような」効果をもたらすものだったとのこと。中でも有名なのが、「どけのワーク」です。
あなたもまた、この「どけのワーク」をみずから実践していくくらいのつもりで、自分のタガをはずしてみるといいでしょう。
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