isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
まーささんによる「上半期の恋愛占い」、星乃せいこさんによる「2022年の運勢グラフ」も配信しているので、こちらもぜひチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
心の支えの建て直し
今週のおひつじ座は、自分なりの宗教を改めて見つけたり、つくったりしていくような星回り。
かつての「お天道さんが見てる」という教えのごとし。まわりがみんな農家だったり、お日様のもとでみな汗水流して働くという実感がまだ生きていた頃には通用していたのが、今やこの教えの「お天道さん」は悪い意味で「インターネット」に代わってしまったように思います。
西洋では近代化・産業化によって「神は死んだ」とニーチェが言いましたが、日本社会でそれを言い直せば「自然は死んだ」という話になるはず。しかし、一方でそのほとんど見失うほどに遠ざかった自然を取り戻そうと、私たちはもう長いこともがき続けてきたようにも感じます。
今週のあなたもまた、近所の猫でも1本の桜の樹でもいい、かつての「お天道さんが見てる」という教えの自分なりにしっくりくる形を、再発見していきたいところです。
今週のおうし座の運勢
私を無くしていく旅
今週のおうし座は、これまで見過ごしていた実感を言葉にしていくような星回り。
『菜の花や人ゐなければひとりごと』(藤井あかり)という句のごとし。どこか賑やかで、子供のような存在感を放つ菜の花が、掲句ではあえてなのかたまたまなのか、静まりかえった空間のただなかに置かれ、作者はそこにじーっと視線を注ぐのです。
菜の花の花言葉は、「小さな幸せ」。人間社会が見過ごしてしまっているささやかな地上のお祝いごとを見つけては、湧き出る喜びとともにそれを言祝いでいるのかも知れません。
今週のあなたもまた、まず身近なところに転がっている言葉の重みに気が付いていきたいところです。
今週のふたご座の運勢
世界の中心でひとり唸る
今週のふたご座は、不透明であり続けるものを、改めて受け止めていこうとするような星回り。
私たちは年収や住んでいる家や資産、家族構成など、合理的な論理性ではかることのできる指標や成果によって、その人間の価値を見定めようとしてしまいがち。
しかしその一方で、その人間をこの世に食い止め続けている痛みであったり、割り切れない思いや気持ち、解消されきらずにうずいたままの欲求など、人間が人間らしくある上での核心部分こそ、その人がこの世に根を張っていることの何よりの“しるし”なのではないでしょうか。
今週のあなたもまた、そうした根っこの感覚こそ、自己価値を増殖させていく上での鍵なのだということを、改めて実感していくことでしょう。
今週のかに座の運勢
開けゴマ!
今週のかに座は、自分のなかの野性が目覚めていくような星回り。
『クレソンを花ごと食べて水の春』(日隈恵里)という句のごとし。掲句で詠まれているクレソンの花は、食べられることは食べられるのですが、ピリっとした苦みが非常に強く、おいしくないと感じる人が多いはずです。
花も茎も葉っぱも一緒にむしゃむしゃと食べてしまうことで、作者は万物のいのちを育む「春の水」を感じた。それは日常のなかに潜んでいた野生をみずからのなかに取り込んでいくための1つの儀式であり、社会化されすっかり飼い馴らされてしまった“人間”から1つの生命体へと生まれ変わっていくための契機なのだと言えます。
今週のあなたもまた、そうした儀式や契機をみずからに与えてみることで、一気に生命力が賦活していくのを感じることができるかも知れません。
今週のしし座の運勢
匿名の声となる
今週のしし座は、思考不可能なものを捉え、一体化しようと試みていくような星回り。
凄まじく錯乱した時代の予見者のごとし。人間種の滅びを予見したようなストーリー作品は数多く見られますが、2020年代に入った現在、人間により生産的な「乾電池」として社会参加するよう促す力は、数え上げればきりがありませんし、みずからコンピューターやAIのようになろうとする者はますます増えていっているように思います。
あくまで自然は、過去のデータから予想可能な形で徐々に変化するものとたかをくくることしかできないよう、近代的な思考習慣にすっかり支配されてしまっているのだと言えるでしょう。
今週のあなたならば、いつもより少しだけ地球が「私たち」を通して考えているだろう内容を、真剣に受け止めていくことができるはずです。
今週のおとめ座の運勢
脱力と燃焼
今週のおとめ座は、詰まり気味になっていた頭蓋の“栓”がスポンと抜けていくような星回り。
『春の日を一杯に浴び画もかかず』(小川芋銭)という句のごとし。「画(え)もかかず」といったマイナスの表現が「春の日」ののどかな空気感と結びつくことで、全身からすっかり余計な緊張感がとれて、脱力していくような効果を生みだすことに成功しています。
作者の芸術性格は自由にのびのびした様子の体現にありましたから、余技であったはずの俳句においても、掲句のようなどこか天真爛漫で俗に汚れていない魂の雰囲気が伝わってくる作品が、よく生まれていたのかも知れません。
今週のあなたもまた、いつも頭の隅にある強迫観念などはどこかにうっちゃって、からだの赴くままに自分自身を解放していくことができるはずです。
今週のてんびん座の運勢
火-非の精神
今週のてんびん座は、無意識的な性的抑圧への自覚を、改めて促していこうとするような星回り。
かつて多数の信徒を集めたある新興宗教の教祖は、「性のエネルギーをロスしてはいけない」ということを繰り返し説いていました。それには神秘体験に繋がるきちんとした理由もあったのですが、それだけでなく、性というものがその教団内でかなり抑圧されていたということの裏返しでもあったように思います。
これは現代の日本社会においても、ある種の性的な抑圧は根強く残っているということでもあって、性的なエネルギーを霊的なエネルギーに転換させることに失敗し、暴力と結びつくような形で暴発させてしまう危険と私たちはつねに隣り合わせなのだと言えます。
今週のあなたもまた、自分は無害で従順な「いい子」であるという幻想から、いかに抜け出ていけるかどうかが問われていくでしょう。
今週のさそり座の運勢
必然性をほどいていく
今週のさそり座は、何気ない偶然によって救ったり救われたりしていくような星回り。
『くすぐったいぞ円空仏に子猫の手』(加藤楸邨)という句のごとし。仏像に入魂の一瞬を見て取った句であり、「くすぐったいぞ」という俗っぽい言葉が、絶妙なおかしみと無垢な精神を体現しているようで、掲句をとびぬけて面白い句に仕立てています。
生死のはざまにあるこの世の苦しみを救ってくれるのも、おそらく大上段からの説かれたありがたく高尚な教えより、こうした何気なく生まれる偶然の産物であり、それを柔らかく感じ取り、静かに受け止めていけるだけの感受性の在りようなのかも知れません。
今週のあなたもまた、何より自分を無垢な詩心に近づけてくれるものを追求してみるといいでしょう。
今週のいて座の運勢
風穴をあけていく
今週のいて座は、不気味さに出会ってどこか安心していくような星回り。
意味の生きものである人間は、ついあらゆることに合理的に説明がつき、自分を納得させてくれるような意味が必ずあるものと考えてしまう傾向があります。しかし、人間はまったく意味のないところでは生きられない一方で、自分で作りこんだ意味だけでも生きていけません。
たぶん、占いが“当たる”ように感じられる瞬間というのも、そうした意味の分からない意味みたいなものが外部からやってきては、ガチガチに固まっていた意味の組成をやわらげ、生きづらさを軽減してくれるタイミングに他ならないはず。
今週のあなたもまた、意味の非人間性としか言いようがない事態にどうしたって突き当たっていきやすいでしょう。
今週のやぎ座の運勢
自身の不確かさを確かめる
今週のやぎ座は、ささやかな価値をそっと積み重ねていくような星回り。
『春愁の窓越しの星消えさうに』(相沢文子)という句のごとし。特別な悩みや喫緊の問題があるわけではないけれど、ただなんとなく頭がぼんやりして、気持ちもスッキリしないなという時に、ふと窓の外を見たのでしょう。
天において「消えさうに」している「窓越しの星」とは、地上におけるわたしと重なりあっているのであり、こうした特別な意味とか感動とは無縁の、一見どうでもよさそうな照応ということも、あってもいいのではないか。そんな風に感じさせてくれる一句となっています。
今週のあなたもまた、そうした一見たいした価値のなさそうな出来事や出会いを、いつも以上に大切にしてみるといいでしょう。
今週のみずがめ座の運勢
近代の相克
今週のみずがめ座は、きめ細やかに休息を織り込んだ労働を心がけていくような星回り。
コロナ禍に突入する以前の世界の、忙しそうに働いていた会社員は、次々に書類に手を付けては片付け、電話に応対し、会議をこなしてゆく一方で、その間にタバコに火をつけ、スマホを開いたり同僚に軽口を叩いたりしていたはず。こうした精神健康を維持しようとする傾向は、近代化する以前の労働者たちにおいては、ある種の熟練技として昇華されていました。
翻って、現代人は休息も、迂回もほとんど取らないで、弾丸のように山を上り下りしようとする人が多かったり、見とがめられることを恐れるあまり、「ささやかな遊び」や「ひそやかな楽しみ」を労働に取り入れることが、いつまでも下手な人が少なくないように思います。
今週のあなたもまた、心身を破壊するような無茶な働き方や生活習慣から、いかに脱していけるかということに取り組んでみるといいでしょう。
今週のうお座の運勢
まことを紡ぐ
今週のうお座は、密かに、情熱をこめて、自身の主観を結晶化させていこうとするような星回り。
『はりつけにあらず寝釈迦は寝給へり』(及川貞)という句のごとし。寝釈迦像を拝していて、かえってキリスト教の磔刑図を思い出し、掲句はそうした開祖の死の相を通して、両宗教の違いを対照的に示しているのだと言えます。
この「寝給えり」という言葉には、牧歌的な調べが流れているだけではなく、戦争に召集された我が子を南方の戦線で亡くした母親が抱く、鎮魂への切実な願いが込められていたはずです。すなわち、せめて死後には「寝釈迦」のように平穏な“仏”となって、苦しみから解放されてほしいという祈りが掲句の核心にあったのではないでしょうか。
今週のあなたもまた、どこにぶつけていいか分からないやり場のない思いを、自分なりの仕方で祈りへと練り上げていきたいところです。
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