最近「ネオ居酒屋」のような、風情感じるレトロな雰囲気の居酒屋が再注目されてますよね。
同様に、銭湯をリノベーションしたカフェなどの飲食店が多く存在するのをご存じですか?今回は、銭湯だった時の名残や雰囲気を残しつつ、新しく生まれ変わったお店を3つご紹介。
昭和にタイムスリップしたかのような空間に、“ほっ”と心温まること間違いなしですよ。
入谷「rebon Kaisaiyu(レボン 快哉湯)」
「rebon Kaisaiyu(レボン 快哉湯)」は、東京の入谷駅から徒歩2分の場所にある、閉業銭湯をリノベーションしたカフェ。
店名のrebonは「再生(reborn)」から由来していて、快哉湯オーナーの「人々の記憶が詰まったこの建物を未来に残したい」という思いから名づけられたのだそう。
玄関には昔ながらの松竹錠のかかった木製の下駄箱
玄関入口には背の高い木製の下駄箱が。靴を下駄箱にいれて木の板をとる体験は、まさに銭湯ならでは。また木箱や松竹錠の年季感じる色味は、思わず昭和にタイムスリップした気持ちになれそうですよね。
写真だけ見ると、湯のいい香りが入口にまで香ってきそうなほど、銭湯として営業していた時の備品がそのまま残されています。
店内では大きな富士山の壁画がお出迎え
ここは銭湯の浴室として使用されていたエリアです。ダイナミックな富士山の壁画はそのままに、新旧が混在したとてもおしゃれな空間へと生まれ変わっています。
店内では自家製アイスクリームや珈琲などの軽食をいただくことができますよ。銭湯の脱衣所や浴室だった場所で食べるアイスは、内装も相まってお風呂上がりに食べているような感覚に陥るのだとか。
店内を包むほっこりとした雰囲気が、ゆったりカフェタイムを楽しみたい方には本当におすすめなんです。
「レボン 快哉湯」
住所:東京都台東区下谷2-17-11
営業時間:平日12:00~19:00、土日祝10:00〜19:00
定休日:不定休
公式HP:https://www.rebon.jp/
公式Instagram:@rebon_kaisaiyu
根津「不健康ランド 背徳の美」
ここは根津駅から徒歩1分の場所にある酒場、「不健康ランド 背徳の美」。
元々銭湯として使われていた築70年の建物を改装し、2020年12月「心の洗濯、入れる一服」をコンセプトに“トトノワナイ体験”ができる、ちょっとユニークな酒場としてオープンしました。
細部にまで銭湯の名残が感じられる内装
中は脱衣所とお風呂の2つのエリアがあり、それぞれ食事ができるスペースに生まれ変わっています。
また店内の至るところに銭湯の面影が残っていて、脱衣所のロッカーが荷物入れに、ケロリンでお馴染みの黄色の桶が荷物置きになっているなど、“隠れミッキー”ならぬ“隠れ銭湯”をみつけるワクワク感が味わえるんです。
“瓶牛乳”で割る牛乳ハイははずせない
人気メニューは、お風呂上がりには欠かせない瓶牛乳を使った「牛乳ハイ」。
中でも「いちご牛乳ハイ(税抜480円)」が特におすすめで、うすピンクの色味やお店のロゴがプリントされた瓶がとてもかわいらしいんです。
他にも、「魔法の粉」をかけていただく「魔法のキノコ(税抜420円)」という遊び心のある商品もラインナップ。その塩辛い味ゆえに、お酒がついすすんでしまう魔法のおつまみなんだどか。
銭湯で“トトノワナイ”体験をしたい人にはうってつけの場所ですよ◎
「不健康ランド 背徳の美味」は、現在11月下旬まで休業中。もうすぐ営業が再開されるので、心待ちにしておきましょう。
「不健康ランド背徳の美」
住所:東京都文京区根津2-19-8SENTOビル1D
営業時間:平日17:00〜20:00、土日祝15:00〜20:00
公式Instagram:@fukenkouland
川越「銭湯喫茶 玉川テラス」
「銭湯喫茶 玉川テラス」は、JR川越駅より車で40分の場所にある日帰り温泉「玉川温泉」の屋外テラスです。
元々昭和レトロがコンセプトの玉川温泉は、「まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような」雰囲気が楽しめるとして多くの人に親しまれてきました。
そんな玉川温泉ですが、今年4月に施設内の「玉川テラス」を改装・リニューアルしたことでちょっとした話題となっているんです。
閉業銭湯の思い出を継いだ「玉川テラス」
リニューアルのきっかけは、川越市で営業していた最後の老舗銭湯が閉業してしまったこと。
その銭湯閉業の知らせを受けた玉川温泉オーナーの「日本のおふろ文化を後世に残したい」という思いから、閉業した銭湯の備品を譲り受けることになったんだそう。
そうして、改装・リニューアルをしたのが「銭湯喫茶 玉川テラス」なんです。
備品は主に浴室のタイルを活用
この写真は、譲り受けた備品の中の一つである「銭湯のタイル」を使用し作り上げられた作品。
「銭湯解体により昔の職人さんの素晴らしい手仕事が壊されてしまう」との思いから、閉業銭湯のタイルを手作業で1枚1枚剥がして1枚の絵のように組みなおし、写真のような作品が仕上げられたんだそう。
またこのリニューアルを機に、銭湯には欠かせない「ペンキ絵」も新設されていて、見所満載な場所になっているんです。
昭和レトロでポップな店内
そんなテラス内は、思わずテンションがあがってしまうレトロでポップな空間となっています。浴室のバスタブだけでなく銭湯ならではの番台も残っているので、“番台に座る”など非日常的な体験が楽しめますよ。
名物の金魚鉢ソーダは絶対に飲んでほしい
「金魚鉢クリームソーダ」は特に人気のメニューで、これを目当てに来るお客さんもいるのだとか。
また玉川温泉は、施設全体に昭和を感じられるアイテムが散りばめられているから、昭和レトロをじっくり堪能したい方にぜひおすすめしたい癒しスポットなんです。
「昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉」
住所:埼玉県比企郡ときがわ町玉川3700
営業時間:平日10:00~22:00(最終入館21:30まで)、土日祝5:00~22:00(最終入館21:30まで)
カフェ:11:00~21:00(LO.20:30)
定休日:なし ※年に数回メンテナンス休館あり
公式HP:https://tamagawa-onsen.com/
公式Instagram:@tamagawaonsen
レトロな雰囲気で昭和にタイムスリップできちゃいそう
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した場所は全て、銭湯の特徴を活かしたリノベーションが施されていて、歴史や思い出を受け継いだとても素敵な空間になっています。
昭和レトロな雰囲気が残った場所で非日常な体験が楽しめそうですよね。
また、今回ご紹介したお店のある根津や入谷、川越は町歩きでも有名なエリアなので、訪れた際はぜひ町全体の散策もたのしんでみてください〇
お出かけの際は、万全の感染症対策をお忘れなく。