落ち着いた空間でアートに触れ、ゆったりとした時間を過ごせると、じわじわ人気を集めている「美術館巡り」。
展示内容はもちろんですが、どうせ訪れるなら空間そのものを楽しめるような、建築デザインにもこだわりが詰まった美術館へ足を運んでみたくはないですか?
今回はそんな方にぴったりな、京都の歴史ある「京都市京セラ美術館」を紹介します。
京都市京セラ美術館
今回ご紹介する「京都市京セラ美術館」が位置するのは京都市左京区、平安神宮や岡崎公園からほど近い場所。最寄駅の地下鉄東西線東山駅からは徒歩約8分ほどで到着します。京都駅からバスで訪れることもできますよ。
一般の入館料金は730円。京都市在住の方なら520円で観覧することが可能です。月曜日が休館日となっているのでご注意くださいね。
本館は、現存する日本の公立美術館の中では最も古い建築。1933年の開館以来続く長い歴史を守るため、大規模な改修工事が始まったのが2018年。およそ2年の月日を経て、2020年5月にリニューアルオープンを果たしました。
歴史ある本館を保存しながら改修し、新たな機能と魅力を付与したことが認められ、京都建築賞・最優秀賞や、グッドデザイン賞など数々の賞を受賞しているんです。
「古×新」を感じる空間
館内には、「保存しながら改修」したからこその見どころが満載!こちらは、かつて主玄関として使われていた「西玄関」。
本館にある4つの玄関の中で最も豪華なつくりなのだとか。竣工当時の面影を残した左右対称の空間は、圧倒されてしまうほどの重厚感がありますよね。
こちらも、館内のとある場所で撮影した1枚なのだそう。まるでヨーロッパのお城で撮影したかのようなクラシカルな雰囲気が漂っていませんか?
建設当時、「帝冠様式」と呼ばれる和洋折衷の建築様式が用いられたために、こういった西洋風のモチーフやスポットが散見されるのだそう。
かと思えば本館中央に広がるのは、先ほどまでとうってかわってモダンなつくりの空間です。
こちらの「中央ホール」の天井高はなんと16m。窓から光が差し込み、明るく開放感のある空間は、チケットを持っていなくても入れるフリースペースとなっています。
存在感のあるらせん階段は絶好のフォトスポット。バルコニーからは、こんなにおしゃれな1枚が撮れちゃいますよ。
敷地内には立派な日本庭園も広がっています。自然を眺めながら、心休まるひとときが過ごせそうですね。
おいしいスイーツや“おしゃピク”まで叶っちゃう
美術館に併設されたミュージアムカフェ「ENFUSE(エンフューズ)」 も見逃せません。
目にもおいしいスイーツやドリンクのほか、ポテトやサンドイッチなどの軽食や、お腹を満たしてくれるランチプレートまで、豊富なメニューが揃っているのだとか。
アートを見てまわった後のちょっと一息に最適ですね。こちらは、入館チケットを持っていなくても利用できるそうですよ。
美術館敷地内や周辺エリアに、お弁当やドリンクを持ち出すことができる「ピクニックプラン」も気になります。
こちらは事前予約が必須となるため、気になる方はお店のHPやSNSで詳細をチェックしてみてくださいね。
1日中いられちゃうかも…
京都市京セラ美術館では、近現代の京都の美術を中心としたコレクションから、古代エジプト展、新進気鋭のアーティストによるインスタレーションまで、期間ごとにさまざまなジャンルのアートを楽しむことができちゃいます。
館内のミュージアムショップでは、展覧会グッズだけでなく、BEAMS創造研究所が監修したオリジナルグッズも販売しているのだとか。
展示を楽しんで、空間を楽しんで、食事を楽しんで、お買い物を楽しんで…。1日いても飽きないほどに魅力たっぷり。気になる方はぜひ足を運んでみてくださいね。
住所:京都市左京区岡崎円勝寺町 124
開館時間:9:00~19:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日 ※祝日の場合は開館
公式HP:https://kyotocity-kyocera.museum