その広大な湖の中に、空が切り取られたような空間があります。
まるでパズルのピースのよう!
よく見ると、1枚の鏡が空模様を映し出しています。
オーストラリア最大の湖で撮影!
この写真を撮影したのは、オーストラリアの写真家マレー・フレデリックスさん。
「Vanity(虚栄)」と名付けられたこの作品シリーズはすべて、南オーストラリア州の北部に位置する同国最大の湖「エーア湖」で撮影されたそう。
この湖は時期によって降水量が異なり、乾季にはほぼ完全に干上がることもあるのです!
写真を通して体験や感情を表現
2003年、フレデリックスさんは同シリーズの撮影を開始。
その後、彼は何十回も湖に通い、膨大な数の写真を取り続けたのだそう。
目の前にある風景をそのまま撮影するのではなく、鏡の中心から外れた位置から撮ることで、空の姿をしっかりと捉えることができたのだとか。
そして、写真の風景を通して、自分の経験や感情を伝えることが可能なのだと思ったそうです。
光と宇宙に溶け込む解放感♡
今回の作品シリーズの撮影中、無限に広がっている地平線に囲まれたシルクのような湖の中に立ったとき…
解放感を感じ、周囲の光と宇宙に溶け込んでいくような感覚になったというフレデリックスさん。
欠陥はあるけれど、「自分にとっての完璧を探し求めていている自身の姿」を見つけたのだそうです。
英・ロンドンのハミルトンズ・ギャラリーで、6月14日まで展示されているフレデリックスさんの最新作「Vanity(虚栄)」。
写真を見ているだけで心が洗われるような気分になりますね☆
Murray Fredericks
http://www.murrayfredericks.com/
Hamiltons Gallery
http://www.hamiltonsgallery.com/