「可愛すぎる!」「鬼かわいい」と同年代の女性から絶大な支持を得ている、玉城ティナさん。現在は『ViVi』の専属モデルをつとめながらコスメやカラコンなどのイメージモデルもこなし、女優として活躍されています。その愛されるルックスだけでなく、SNSでの独特の言い回しや世界観に引き込まれる人も少なくありません。
今回は、4月1日公開の映画『暗黒女子』にて、全校生徒の憧れである『文学サークル』のメンバーを演じる玉城さんに、“全員悪女”で“全員嘘つき”という今作の役どころについてお聞きしました。もちろん、オシャレに敏感なファンなら気にならずにはいられない、ファッションやメイクのことも、そしてお料理のことも、さらにはインスピレーションの素まで、たくさんお話していただきましたよ♡
丁寧に言葉を紡ぎつつも、とても真っ直ぐで抜け感のある玉城さんのお話がクセになってしまうかも?
--今まで出演された映画もそうですが、今回も少しダークな役どころを演じられていました。ふだんポップな印象が強い玉城さんご自身は、そこのギャップにどのように対応されているんですか?
玉城-うーん、ギャップ……それは特に違和感なく(笑)。最初はモデルの仕事がほとんどだったんですけど、今もその延長線上っていう感じなので。関わるスタッフさんの人数や、仕事内容はもちろん違うし、モデルのお仕事の時とは違う脳の部分を使ってるなあってことも感じるんですけど、でもそこまで「違うな」っていうのはなくて、どっちも自分だなって思います。
--『暗黒女子』では前半と後半で役の印象がかなり変わりますよね。その辺りの演技の切り替えは自然に?
玉城-そうですね。登場人物それぞれにフォーカスしていく、面白い展開の仕方なので。わたしはやっぱり、いつみ(飯豊まりえ)とのシーンが圧倒的に多くて。わたしが演じるディアナは、いつみのことがめちゃくちゃ好きっていうのがいちばん見える女の子なので、前半は特にそこを意識して演じましたね。
--演じているうちに、本当に愛情が湧いてきたり?
玉城-うん、「飯豊さん」って呼ぶのがちょっとおかしいくらい。(飯豊さんと)同じ高校の同級生で仲良しだったので、こんなに早く共演することができるのは不思議だなって思います。
--ディアナのいつみに対する想いは、友情というより憧れや恋に近い感じですよね。
玉城-崇拝している感じですね。一見、ディアナは大人しそうに見えるんですけど、わりと芯は熱いというか、たぎってる感じですね。
--玉城さんご自身も女の子の憧れの存在になっていると思うのですが、玉城さんご自身が憧れている方っていらっしゃるんですか?
玉城-特定の方はいないんですけど、現場で会う方や、毎日接していく人たちの中で「この人すごいな」って思うことがたくさんあるので、それを吸収して成長していきたいなって思ってます。
春のピンクメイクは脱ワンポイント! 今は緑の服が気になる♡
--コスメやカラコンのモデルもされていると思うのですが、ふだんお仕事やプライベートのメイクで気になったものがあったら教えてください。
玉城-春はピンクがすごいキテるので、ピンクメイクはプライベートでも取り入れたいなと思ってるんですけど。
--シャドウとかたくさん出てきていますね。
玉城-ワンポイントというよりは、全体的にピンクが散りばめられている感じが今年っぽいなと思います。キラキラしてるピンクのシャドウとかが、わりと使いやすいと思いますね。チークとかリップもあるし、やっぱり春は女の子らしいものが気になりがちというか。
--Twitterでも、「洋服を買いたい周期がきた」って書かれていましたよね。
玉城-いま緑の服をすごい買ってて。緑が気になってるんだろうなって(笑)
--今まで緑はあまり着ていなかったんですか?
玉城-う~ん、あんまり興味がなかったですね。
--緑にもいろいろありますが、どんな系統の緑が多いですか?
玉城-色々な緑! 今日の衣装みたいなパステルっぽい服もあれば、真緑の服もあって。でも、くすんでる感じの方が好きですね。
--緑にピンク系のメイクを合わせるのも良さそうですね。
玉城-がっつりオシャレしたいときは、そういうのもいいかな~。けっこうシンプルな服も好きなので、あんまり系統が定まってないんですよね。大人っぽいモノトーンの服も着るし、ワンピースも着るし。でも襟つきシャツだったり、ちゃんとウエストがキュってなってるワンピースだったり、ちょっとカチッとしてる雰囲気の服が好きですね。
得意料理は和食! 彩りも華やかな簡単メニューがオススメ♪
--玉城さんはお忙しい中でも、かなり料理をしていますよね。買い物の仕方や、お好きな食べ物を教えていただけますか?
玉城-前まではメニューを決めて買い物に行っていたんですけど、ひとりなので、それだと食材が余っちゃって他の食材のやりくりが大変、ということがあったんです。だから今は、なんにも考えずに食材買って、後からメニューを決めたほうが、使い切りもしやすいし無駄がないなって。
--レシピを見てきっちり作るというよりは、自由に?
玉城-わりと自己満で、なんか適当に(笑)。
--Twitterに載せていた中では、トマト入りのお味噌汁が気になりました! オリジナルですか?
玉城-あれは沖縄の母親からですね。
--沖縄のお料理って、元気が出るものが多いですよね。
玉城-確かに! ガツッとした、けっこうパンチあるものが多いですよね。
--沖縄料理も作られるんですか?
玉城-あんまり作らないです(笑)。和食が多いですね。
--オシャレな洋食とかイタリアンとかお好きそうなイメージでした(笑)。
玉城-いやぁ~(笑)。あんまり作らないです。煮物とか、煮込み料理とか、本当に、みりん! 醤油! みたいな感じですね(笑)。
--お料理はどこかで勉強したんですか?
玉城-いや、全然。本当に自己満足程度で、上京してから始めました!
--今いちばんお気に入りの手料理って何ですか? 女性の読者が多いので、誰かに作ってあげるのにオススメな料理もあれば教えてください!
玉城-作るものも、けっこうバラバラなんですよね。でも、簡単で見栄えも良くて、みたいなものって、豚肉で野菜を巻いて、とりあえず甘辛くしとけば……(笑)。簡単だし、ご飯にも合うし、切ったら彩りもいいので。パプリカとかそういう色味を赤とか黄色とかに分けて入れてあげればちょっと可愛いかなって。豚汁は好きで、よく作ります!
意外に超心配性? 独自の表現はたくさん吸収しているからこそ!
--Twitterで「コミュ障カップル」の4コマをリツイートされていたのが気になりました。普段から4コマはよく読まれるんですか?
玉城-空き時間とかにTwitterを見てたら、偶然見つけて。わたし、あれほど心配性じゃないんですけど、でもすごい共感できるんですよ!
--バレンタインプレゼントを迷いすぎて水をプレゼントしていましたよね(笑)。
玉城-そうそう(笑)。確かに誰も嫌がらないな、みたいな。わたし、人になにかあげたり、友達になにか手料理作ったりするのってめちゃくちゃ緊張するんですよ。なんかこう、「大丈夫かな……」ってすごく不安になるので、その“心配性な気持ち”はわかります。
— れのみ (@onorenomi) 2017年2月13日
--今年の抱負を書かれていた字がすごく綺麗だったのですが、何か習い事をしていたんですか?
玉城-習字をしていました! 小学校くらいの時ですけどね(笑)。
--文字や文章へのこだわりや、玉城さんの中でのインスピレーションの素はなんでしょうか?
玉城-本を読んだり、映画を観たり、人と話したり、人間観察をしたりとか。あと、日本語って言葉にした時に耳に残る音が面白いなって思うので、日本語を使って色々呟いたりとか、「言葉って面白いな」って日々思いながら生きてます。
--そんな中で、最近印象に残った言葉ってありますか?
玉城-わたしそういう格言的なものって全然わからなくて、忘れちゃうんですよね(笑)。人生のモットーがある人っているじゃないですか? わたしは全然なくて。
--玉城さんはブログも含め、文章を書き溜めてきているイメージなのですが、そういうものが培われていった幼少期の環境って何かあったのでしょうか?
玉城-書くのは好きですね。でも母親は全然本を読まないし、なんだろう……? 母には、「気づいたら本を読んでた」って言われました。まず本屋さんという空間が好きなので、よく行きます。でも、本を読んでも感想とか言うのがド下手なので……(笑)。自分の中で消化してるんだなって、いい意味で捉えてます。
映画『暗黒女子』 玉城ティナさんからのメッセージ
この年齢特有の、女の子のキラキラと二面性みたいなものが、映画『暗黒女子』ではすごく描かれていると思います。でもちょっと思い当たる節があるというか、みんな誰にでも「わたしもちょっとこういうとこあったかも」って思うような女の子の色々な面が観れる作品にもなっています。なんかイヤミスって言われてますけど(笑)、そんなに暗く考えず、楽しく観て欲しいなって思います。
映画『暗黒女子』情報
「暗黒女子」2017年4月1日ロードショー
全員悪女で嘘つき! ダマしダマされるイヤミスの最高傑作がついに映画化。
<スタッフ>
監督:耶雲哉治
原作:秋吉理香子『暗黒女子』(双葉文庫)
脚本:岡田麿里
企画・プロデュース:松本整 明石直弓
<キャスト>
清水富美加:澄川小百合
飯豊まりえ:白石いつみ
清野菜名:高岡志夜
玉城ティナ:ディアナ・デチェヴァ
小島梨里杏:小南あかね
平祐奈:二谷美礼
千葉雄大:北条先生
セレブ女子高生たちが通う、聖母マリア女子高等学院。ある日、学院の経営者の娘で、全校生徒の憧れの的だった白石いつみが謎の死を遂げる。校舎の屋上から落下したのだが、自殺か他殺か、それとも事故なのかもわからない。やがて、いつみが主宰していた文学サークルの誰かが彼女を殺したという噂が学院中に広がっていく。
いつみの親友だった澄川小百合は、サークルの会長を引き継ぎ、部員が自作の物語を朗読する定例会を開催する。今回のテーマは「いつみの死」。それぞれを“犯人”と告発する作品が発表されていく。
物語は5つ、動機と結末も5つ。--果たしてそこに真実はあるのか?
玉城ティナ PROFILE
玉城ティナ(たましろ・てぃな)
1997年10月8日沖縄生まれ。アメリカ人の父と日本人の母を持つ。2012年7月、講談社主催の「ミスiD 2013」にて、その圧倒的な魅力から、当初設定されていなかった“グランプリ”として選出される。現在はモデル業を中心に各方面で活躍中、雑誌『ViVi』専属モデルとして表紙を飾るなど、人気の高さが伺える。また、女優としては少し毒のある役柄を演じることが多い。ミュージックビデオにも多数出演しており、非現実的な美しい容姿と独自の世界観は同世代の女性や同業者、アーティストやアイドルからも熱い視線を浴びている。
PHOTO:金壮龍/文章:馬塲言葉